私は、この作品が非常に好きなのは、それぞれが自分の将来や恋愛ついての悩んでいるキャラクターが非常にリアルにかつ丁寧に描かれていると思うからです。
また、それぞれのキャラクター、特に主人公の竹本祐太さんの自分を表すのが不器用なところがやっぱり好きです。自分がどのような道を歩んでいくべきか?というようなことをもがき苦しみながら答えを見つけだそうと奮闘する姿がなつかしさを思い出させてくれるそんな作品です。
そして、やはり私がハチクロの中で一番好きな場面は、竹本さんが病院で、父母といっしょに話し合って、留年を決めるところです。あの美津子さんの、「そんなことって言わないで」という一言を発する場面が本当にいいです。花本はぐみさんが、父親代わりの花本修二さんがモンゴルに仕事で行ってしまう時の、四葉のクローバーがなかったといって涙を流す場面も好きですが、竹本さんの場面のほうが個人的にはお気に入りです。
絶対にお勧めできる作品です。読んだことのない方は、ぜひ一回読んでみてください。