でも、そんな彼女の姿を見て親友の佳代さんは、「自分の変えるきっかけになるから」と言って、麦さんを応援すると言ってくれました。理由はどうであっても、入部した責任は麦さん自身にあるので、彼女の言うように続けるのが適切であると思います。本当に嫌ならすぐに退部するという方法もあるとは思いますが、彼女はあまり積極的な性格ではないので、とにかく何でもやってみるのもいいのではないでしょうか。
演劇研究会に入部することになった麦さんと同じく西田甲斐さんは、演劇研究会の集まりに呼ばれました。部室に行ってみると、部員はたった5名であるということが判明。
また、この学校には演劇部と演劇研究会という2つの部があり、文化祭に行われる舞台によって、どちらかが廃部になってしまうという事実もわかりました。この2つの部には何か因縁のようなものがあるようです。
そんな対立関係にある2つの部ですが、次の日、演劇部の部室から出てきた麦さんをめぐって、ひと悶着ありました。この時は、野乃さんのおかげで大事には至りませんでしたが、どんな理由があるにしろ、あまり争いはよくないと思います。せっかく、演劇を志すもの同士、何とかしてなかよくはできないものでしょうか。
そんな中で、麦さんも5月に行われる公演に出ることに・・・・。麦さんは、裏方とかだと思っていたようですが、残念ながらそれは大きな勘違いであったようです。そして、演劇研究会のみんなで練習を始めたのですが、なかなかうまく声がでない麦さん。
そんな彼女を見ていた神奈ちとせさんが、くすぐるということを通して、彼女を手助けしてくれました。ライバルにもかかわらず、麦さんを助けてくれた彼女は本当に優しいと思います。
麦さんも、あんなにすばらしい声が出せるのだから、あとはもっと自身を持つことが大切です。これからの彼女の成長が楽しみにしています。