ついに、すももさんに告白した正晴さん。ところが、一瞬だけすももの顔がほころんだかと思ったら、いきなり逃げ出してしまうすももさん。とんでもないことを言ってしまったあと完全に落ち込む正晴さん。でも、よく考えてみれば、自分の好きな人に突然告白なんかされたら、びっくりしてしまうのが当然というもの。そりゃ、逃げ出したくもなるでしょう、特に、すももさんみたいな人なんだからなおさらです。
次の日の学校でも、すももさんに避けられてしまう正晴さん。相変わらず落ち込んでいる彼を励ますつもりでしょうが、フローラさんたちに連れられて彼女の家が経営しているという「ライムライト」という喫茶店にみんなで行きます。そして、彼女たちは喫茶店で少々彼をからかったあとに、すももさんとコミュニケーションがとりやすくなるようにと、携帯電話を持たせます。本当に、おせっかいなくらい気が利くことです。でも、正晴さんの場合は、かなり奥手そうだから、彼女たちみたいに背中を押してくれる人がいないと、いっこうにすももさんとの仲も進行しないでしょう。
一方、告白されたほうのすももさんは、うれしいのにちょっと微妙な感じ。でも、撫子さんは、さすがに付き合いが長いだけあって、彼女の心の中もお見通しです。すももさんは、うれしいけど、まだうまくその気持ちに答えることができないと。まぁ、難しいところです。
携帯を眺めながらも、やっぱり彼女に直接本当の気持ちを聞きたいと感じた正晴さんは学校へ。ところが、そこで目撃したのは楽しそうにナツメ先生と会話をするすももさん。だれもいない時は、先生と言わなくていいというナツメ先生。そんなに仲がいいのかと、またまたショックを受けてしまう正晴さん。それにしてもタイミングが悪いこと。何だかいつもこのパターンのような感じがしますが。
ノナさんは、この前の星のしずくをめぐる勝負の時にすももさんが使った水を一瞬で氷にしてしまう魔法のことが気になって仕方がない様子。そして、執事のアーサーに100年分の魔法の資料を集めるように命令。なかなか見つからないと思ったら、偶然にもその魔法に関する資料を発見。それによると、その魔法を使ったことがあるのは、この100年間で、伝説のスピニアだったカリンさんただ一人だと。
ノナさんは、真相を確かめるために、ナツメ先生のところへ。先生曰く、カリンさんは本当にすごい魔法使いだったらしく、6つの星のしずくを一瞬で集めることができたのだとか。そりゃ、すごい。
しかし、レトロシェーナですももさんの父・秋姫正史郎さんと出会い、2人は一目で恋に落ちたらしく、カリンさんはそのままレトロシェーナに永住。当時は、フィグラーレの人間がレトロシェーナに住むことは禁じられていたので、すももさんに関することは全て秘密となっていたみたい。これで、やっとこれまで謎であったことがわかってきました。
すももさんは、お父さんからお母さんに告白した時のことを聞かせます。すごく緊張して、ほんの10秒間が、すごく長く感じたんだとか。それを聞いて、彼女は学校へ。
正晴さんのほうはというと、こっちは相変わらず。ところが、偶然携帯に電源を入れたことで、2時間前にすももさんから“秘密の場所で待っています”というメールが入っていることに気づきます。そして、彼も大急ぎで学校へ。どうでもいいことですが、今日がたまたま新月で本当によかった。もし、そうじゃなかったらまた一ヶ月伸びでいたかも。
そして、秘密の場所へ到着すると、そこには正晴さんへの言葉を一人ごとのようにしゃべっているすももさんが。もう一度、正晴さんが「好きだ」というと、今度はすももさんの口から「私も」という言葉が。
いろいろとあって、すごい遠回りになってしまいましたがようやくゴールです。でも、こんな2人だから、この先もいろいろと大変そうな感じがしてなりません。