といっても、大半は兵藤さんのオランダでのエピソードに関するもの。
彼は、日本ではトップクラスの自転車の選手であったみたいですが、本場のオランダでは相当に苦労したみたいですね。
まぁ、文化の違いとかそういうものもあるのだろうけど、オランダのチームに所属した彼のレースの役割は、アシストといった感じの役回りばかりだったみたです。
スピード自体はチームの中でも上の方なのに、レースではその実力が評価されていないと不満を覚えた彼はついに問題行為を起こして、チームを辞めてしまいます。
でも、実際のところはどうなのでしょね。スピードがあると言っても、まだ彼は新入りなわけで、アシストといったちょっと嫌な役回りが回ってきても私は当然だと思う。彼も、そのちょっと我慢が足りなかったのではないでしょうか。
チームを辞めた彼は、一人で何とかする道を選びます。はじめは幾つかのチームからオファーがあったみたいですが、結局はアシストしかやらせてもらえないということで全部断ります。そのうち、オファーも来なくなって、完全に落ちぶれになってしまいました。
そんな彼は、結局は早々に帰国。オランダ帰りといっても、実際のところはほとんど結果なしと言ってもいい。彼も自分で言っていたように、本当に負け犬というのが正しい感じです。
そして、そんな彼がひょんなことから参加したのが今回のレースだったのです。でも、今回のエピソードを見ると、確かに早いのだろうけど、ギャラリーのやつらはちょっと彼のことを過大評価しすぎなのではないか感じてしまいます。
肝心のレースのほうはというと、相変わらず兵藤さん、遥輔さん、大和さんの3人の争い。
最初に仕掛けたのは、登りの得意な大和さん。その後を、遥輔さんが追いかける展開に。なんとあの兵藤さんが遅れ気味。
でも、彼が狙っていたのはその先にある緩い坂道だったのです。そこで一気にスパートをかけ、トップに躍り出ます。さすがに、あのまま終わりということありませんね。やっぱり勝つのは彼なのでしょうか。
ちょっと気になるのが、完全にバテてしまっているミコトさん。寺尾さんのお父さんは、今のレースがあるのは、彼の活躍のおかげだと褒めていましたが、あの状態ではゴールできるかどうかもかなりあやしいところ。
もう彼の活躍は見られないのでしょうか。一応、主人公なんだし、もう一度ぐらいは彼の見せ所を作ってほしいですね。